講師:葭田美知子
NPO 法人メイアイヘルプユー理事、(元)JAかみつが厚生連老人保健施設副施設長(がんばらない介護生活を考える会委員)
講師:中川晋太郎
P&G アテント担当
介護する人やされる人の身体の状態や、介護用品の特徴や使い方を正しく理解した上で、ちょっとした介護のコツを覚えて実行すれば、介護する人もされる人も心地よい、心身に負担をかけない介護を実現できます。そんな専門的な知識に裏付けされた“がんばらない介護技術”を学びました。
●避けて通れない排泄の問題
介護の中でも一番大変で、なおかつ避けて通れないのが排泄の問題です。介護する人もされる人もお互いに快適に「がんばらない介護生活」を続けていくためには、排泄ケアについて理解を深めることが重要。そこでまず、おむつのメカニズム(設計)・種類と特徴、TPOに合わせたおむつ選びなどについて協賛企業P&Gのアテントから説明を聞きました。おむつを使用している人の大半が尿取りパッドとの併用(重ね使い)をしていること、しかしパッドがおむつのギャザーを乗り越えてしまっている等、パッドが正しく当てられていないためにモレに悩まされている人が多い、という現状の問題点も紹介されました。
( 排泄ケアについての情報はこちら→ P&Gアテント排泄介護の手引き )
●がんばらない介助技術
介護者と被介護者、お互いが楽で快適、そして安心な介助とは? 実習を通じて学んだことの一部をご紹介します。
- 介護する人・介護される人の身体の大きさや特徴を知ることが第一歩。手や足の長さや体型はひとりひとり違います。それぞれの身体にあわせた無理のない介助をすることが必要です。
- 人間の自然な動きに逆らわないこと、テコの原理などを活用することがポイント。
そうすれば最小の力で介護者にも被介護者にも負担がかからず安全な介助をすることができます。
- 車イスやポータブルトイレへの移乗は、介護者がイスに座って行うと、介護者の腰をいたわることができます。
- おむつを当てる際には、尿モレ(特に横モレ)を防ぐために股のギャザーをしっかり立てて当て、股にフィットさせます。テープタイプとパッド等の重ね使いでは、パッドが確実におむつのギャザーの内側になるように置いて、ギャザーをつぶさないように注意します。
※「へぇー・なるほど・すごーいの連続」「がんばらない介護の意味を実感。心が洗われました」「おむつを使用前に引っ張ったり、ギャザーを立てるなんて知りませんでした。目からウロコ」「力を使わない介助技術に敬服。明日から実行します」等、参加者は基本的な技術を実習できたことが大満足のようでした。 |
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